【総説】加齢による認知機能障害とACE阻害薬.
Progress in Medicine20(7), 1337-1340
上原譽志夫、田口理恵(内容)大規模臨床試験において、降圧治療がアルツハイマー型痴呆の発症を激減させ、血管性認知症を減少されることが報告され、降圧治療が精神的知的活動に与える効果について注目が集まっている。本報では、動物実験の最新の知見から、レニン・アンジオテンシン系の遮断が血圧低下を介さずとも直接的に血管保護作用と海馬の神経細胞に対する保護作用を発揮し、加齢による認知機能障害を予防する可能性について解説した。(分担)データ整理、図表の作成。