上原誉志夫、田口(袴田)理恵、申偉秀、豊岡照彦
(内容)女性は閉経後急速な骨量の低下と高血圧発症の急増を示すことが知られている。骨は体内のカルシウム貯蔵器官として働く一方、血清中のカルシウムは血圧調整に重要な役割を果たす。我々は、55-60歳の閉経後女性について、安静時血圧と中手骨の骨量の関係を解析した。結果、正常血圧群では血圧と骨量の間に関連性は認められなかったが、高血圧群では血圧と骨量の間に相関を認め、高血圧患者では正常血圧患者と異なるカルシウム代謝の動態が存在することが示唆された。
(分担)データの解析、発表。