【研究報告書】 高層集合住宅居住に伴う小児の健康阻害とその対応に関する研究
厚生省心身障害研究「生活環境が子供の健康に及ぼす影響に関する研究」班報告書
織田正昭、濤川一彦、袴田理恵、日暮眞(内容)近年の大都市圏での高層住宅居住の急速な増加が、環境適応能力の未熟な小児の健康にどのような影響を及ぼすか、東京都、神奈川県、兵庫県の6つの高層集合住宅地区での調査研究を行った。その結果、高層なる物理的条件が直接的に乳幼児の健康に影響を及ぼす可能性は小さいが、外出しにくい環境が、母子の密着と母親の育児不安を促進し、乳幼児の心身の成長発達の遅れ・歪みを助長する背景因子となることが示唆された。(分担)調査の実施。