日暮眞、織田正昭、袴田理恵
(内容)先天性多発奇形症候群の一つであるダウン症児では易感染性が認められることから、施設で暮らすダウン症児で特に問題となる麻疹等の感染症に対する免疫機能について施設入所児36名と通院児13名を対象として検討した。その結果ダウン症児は、風疹、百日咳に対する抗体は良く保持されているのに対し、ムンプスや麻疹に対する抗体保有率が低く、CD4細胞の保有率が低いなどを考え合わせると、ダウン症児に特有な抗体異常があることが示唆された。
(分担)抗体価測定、リンパ球サブセット解析の実施。データ解析。