Rie Akiba, Rie Hakamada-Taguchi, Chie Kawahara, Yuki Imamatsu, Waka Itoi, Yuka Dai, Etsuko Tadaka
(内容)近年、とりわけ都市部においては子育て世代における人間関係の希薄化が地域保健上の大きな問題となっている。このため、産直後近隣との交流がなく強い孤立感を感じていた初産婦8名に半構成インタビューを実施し、mGTAを用いて分析を行い、人との交流の発展過程の4つの時期を同定した。産後3~4か月までは育児の苦痛と社会からの隔絶により、自身の存在意義が揺さぶられる時期であった。やがて産前は敬遠していたママ友への興味の高まりの時期を迎えるが、自力でママ友を作ることは難しく、行政サービスを利用してママ友を得ることによりストレスが発散でき、一方で本当の友達を求める時期を迎える。そして本当の友達を得ると心の安定を得て、人とのつながりについての意識が広がる時期に達していた。
(分担)フィールド調整、インタビュー・データ分析・抄録作成指導