訪問看護師の就業継続意思に関わる職業性ストレスの分析

第30回日本看護科学学会学術集会、北海道

第30回日本看護科学学会学術集会講演集、2010年p351

渡辺美香、田口（袴田）理恵、田高悦子、臺有桂、河原智江、糸井和佳

（内容）職業性ストレスが訪問看護師の就業継続意思に与える影響について分析するため、A県内の全訪問看護ステーションに従事する、訪問看護師1296名を調査対象とし、無記名自記式質問紙調査を実施した。就業継続意思に関連する、訪問看護に伴うストレッサーを、ロジスティック回帰分析で検討した結果、「職場を変えたい」に関しては、「設置主体の問題」、「ステーション内の人間関係」等が有意に影響を与えていることが示された。また、「辞めたい」に関しては、「自分の技術不足」、「一人で責任を負う重圧」、「ステーション内の人間関係」等が主たる影響要因であることが示された。以上のことから、就業継続を困難にする最も重要な要因は人間関係の難しさである可能性が示唆された。

（分担）一部のデータ解析とデータ収集・解析・抄録作成・発表の指導。