宮崎絵梨子、高坂麻美、田高悦子、臺有桂、田口理恵、河原智江
(内容)医療機関を退院後1年以内の在宅療養者が日常生活の中で生じている不安・困り事の実態の把握及びその関連要因を明らかにすることを目的とし、退院後3ヵ月以上1年以内にあたる訪問看護利用者120名に対して、無記名自記式質問紙調査を実施した。不安・困り事の程度によって3群に分け分析したところ、不安・困り事の低群から高群にいくにしたがって、「自覚症状」「自覚症状による日常生活への影響」をもつ割合は有意に高く「サービス満足度」は有意に低くなっていた。これらのことから、退院時には出現していない自覚症状が、退院後、生活の拡大に伴い出現し、不安や困り事を増強させている可能性が示唆された。
(分担)データ分析・抄録作成・発表の指導