(内容)これまで高血圧家族歴は、若年期における24時間血圧高値と関連することを明らかにしてきたが、家族歴のある者は、遺伝的素因に加え、幼少期から高血圧である家族の生活習慣の影響を受けている可能性が高いと考えられる。このため、高血圧家族歴と生活習慣の関連を検討するため、健常大学生を対象に、24時間血圧測定、デジタルカメラ撮影法による食生活調査と加速度計を用いた運動量調査を行った。結果、高血圧家族歴の強い者では、総摂取カロリーやNa摂取量が、家族歴の弱い者に比して有意に少ないことが示され、家族歴の強い者に対する予防介入方法の在り方に示唆を与えた。