農村部の地域高齢者における介護予防事業の参加者と不参加者の特徴（査読付）

日本地域看護学会誌
13(2)、16－22

成田香織、田高悦子、金川克子、宮下陽江、立浦紀代子、天津栄子、臺有桂、河原智江、田口理恵、酒井郁子

（内容）認知症予防は、高齢化の進む我が国の地域保健政策上の大きな課題となっており、近年介護予防事業が展開されているが、その参加率が問題となっている。このため、本研究では、農村部における認知症予防にむけた介護予防事業への参加者と不参加者の特徴の相違を明らかにするため、質問紙調査を行った。結果、介護予防事業不参加群は参加群に比して、認知機能の低い者の割合が有意に高く、手段的自立、知的能動性、社会的役割が有意に低かった。また不参加群は参加者群に比較して、生活習慣や対人交流の脆弱性があることが明らかとなり、今後は、高齢者一人ひとりの特性やニーズに応じた参加への意欲や動機付け支援の必要性が示された。

（分担）研究計画・データ解析・論文作成指導