瀧上恵子、田高悦子、臺有桂、河原智江、田口理恵、糸井和佳
(内容)健康と生活の双方に多くの課題をもつ認知症を有する人にとって、保健・医療・福祉の緊密な連携による切れ目のない支援体制の確立が重要であり、退院時はそれらの連携が重要な局面である。このため、地域医療支援病院を退院した認知症の診断を有する者のカルテの記載内容を帰納的に分析し、22項目の退院時ニーズを定義した。退院支援専門部署の “支援あり群”は“支援なし群”に比して「サービス・制度」「療養場所の見通し」「行動心理徴候」のニーズを有する者の割合が有意に多く、「排泄」のニーズも多いことが示された。
(分担)研究計画・データ解析・論文作成指導