田口(袴田)理恵、上床周、鈴木順一、安東克之、上原誉志夫
(内容)医療系学生の臨床実習前における、B型肝炎ワクチン接種は実習時の感染予防に重要である。一方で、3回の接種を推奨スケジュールどおりに接種できない学生が散見され、学校保健の現場ではしばしば問題となる。これまで接種スケジュールの変更が免疫能獲得にどのように影響するか検討されていないため、接種間隔の異なる多群間の比較を行い、接種間隔の違いが獲得抗体価に顕著に影響することを明らかにした。特に初回と2回目の接種間隔の延長は抗体価低下につながることを示し、学校における集団接種の企画方法について重要な示唆を与えた。
(分担)対象者のリクルート、検査の実施、データの解析、論文作成。