Effect of pertusis toxin on murine immune system
The 95th general meeting of American society for microbiology, Washington, D.C., U.S.A.にて一部を発表
(内容)予防接種の接種率向上は地域保健における喫緊の課題であるが、副反応の出現は接種率低下の大きな原因となる。このため、これまでDPT三種混合ワクチンの副反応の原因とされていたアジュバントに加え、ワクチン成分自体であるPTの副反応出現に関与する機序について検討した。結果、マウスにおいて、PT投与はT細胞のホーミングパターンに影響をあたえ、末梢血でのCD4細胞の増大とリンパ組織でのCD4細胞の減少を引き起こすことが明らかになった。また、PTの複数回投与は投与回数に応じて脾臓細胞からのIFNγ産生を増強し、IFNγ/IL4産生バランスに影響を与えることが示された。