リスクマネジメントの立場から,昨年,A病棟では看護師管理による誤薬件数が年間8件報告されており,早急な対策が求められていた.本研究では,配薬手順についてFMEA( Failure mode & effects analysis)を用いて分析した結果をもとに対策を講じた.本研究ではその効果と課題を検討した.
FMEA の結果,与薬手順が統一されていないことにより,患者間違いも生じやすくなっていることが明らかになった.そこで,与薬手順書の作成と配薬段階の患者間違いを防止するために,患者別配薬BOXを作成し,1ヶ月間運用した.その結果,運用中(1ヶ月間)の誤薬はなかった.また,質問紙調査から,12名が手順書の遵守ができたと回答しており,経験年数による違いは認められなかった.
共同発表者:○座波なぎさ、木村友美、割石由佳、根上牧子、恒松亜紀、中原るり子
本人担当部分:研究計画指導、分析指導、発表資料の作成指導、発表指導