安全教育・人材育成の立場から,第3回は医療事故元年ともいうべき横浜市立大学附属病院での患者取り違え事故から10年が経とうとしている.この事故を契機に医療者のコミュニケーションの問題が取りざたされ,多くの臨床家や研究者がこの問題に向き合ってきた.第4回目はこれまでの10年を振り返り,本当に医療におけるコミュニケーションは改善されたのかについて,東京海上日動メディカルサービス株式会社首席研究員山内桂子さんと対談し,コミュニケーションエラーを回避するためにはどのような訓練が必要なのかについて考えた.
その結果,アサーションの考え方を導入する方法や米国teamSTEPPSでのトレーニングを参考に新たなトレーニングプログラムを開発する必要があることを確認した.
共著者:中原るり子、山内桂子
本人担当部分:計画、実施、論文作成