リスクマネジメントの立場から,医療安全における人材育成の立場から,看護学生のエラーに影響を及ぼす認知的エラーの測定尺度とエラーリスクが高い特性を測定する尺度を作成し,つづいて認知的エラーに影響を及ぼす要因の検討を561名の看護学生を対象に実施した.
主成分分析の結果,認知的エラー尺度(11項目4件法)を作成し,因子分析の結果,リスク特性尺度(13項目4件法)を開発した.つづいて認知的エラーを従属変数に,リスク特性・認知的熟慮性・社会的スキルを従属偏とする重回帰分析を行った.その結果,認知的エラーの促進要因は「あせりやすさ」「疲れやすさ」「根気のなさ」であり,抑制要因は「熟慮性」であることが示された.
共著者:中原るり子、小玉正博
本人担当部分:研究計画・実施・評価・論文の執筆