青年期以降にある障がいのある子どもをもつ家族の発達に関する検討

日本家族看護学会第17回学術集会

18歳以上30歳以下で、肢体不自由で身体障害者手帳1級をもつ子どもの母親5名を対象にインタビュー調査を行った。【子どもの自律】と【子どもの保護】の二者のバランスを変化させながら【子どもの自律】に向かっていく家族の姿がうかがえた。また、家族は【子どもの自律】を目指して＜機能低下の予防＞や＜発達の促進＞を意識し、社会の中で親以外のできるだけ多くの人との関わりを促していた。しかし、【子どもの自律】に向けた関わりについての考えが家族と保健医療職者等で異なったときに、家族は戸惑いを感じていた。そのため、【子どもの自律】を目指したケアや関わりについて家族とともに考える必要性が示唆された。

〇杉本晃子、中村由美子