その他の研究業績等に関する事項

基本情報

氏名 平澤 玲子
氏名(カナ) ヒラサワ レイコ
氏名(英語) Hirasawa Reiko
所属 大学 家政
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

翻訳書、学会発表、講演、作品等の名称

口腔リハビリテーション専門歯科医院の受診患者における口腔機能と栄養評価の関連および栄養指導の状況

単・共の別

共著

発行又は発表の年月

2020/01

その他の分類

学会発表

発行所、発行雑誌等又は発表学会等の名称

第23回日本病態栄養学会年次学術集会(京都)

概要

【目的】 摂食嚥下障害患者における低栄養はフレイルの重大な要因であり、適切な栄養管理・栄養指導によって栄養状態の向上を図ることが重要である。本研究では摂食嚥下障害患者に対して効果的に栄養指導を行うための基礎資料の蓄積を目的として、口腔機能と栄養評価ならびに栄養指導の関連について検討する。【方法】対象者は、口腔リハビリテーション専門歯科医院において2018年1月から2019年3月の期間に初診または2回目受診のあった65歳以上の外来および在宅訪問患者132名である。対象者の診療記録について、栄養評価と摂食嚥下機能評価、口腔機能評価の関連、並びにエネルギー、たんぱく質、水分摂取量、栄養指導内容の関連を解析した。摂食嚥下機能の評価指標は摂食・嚥下能力のグレードと摂食・嚥下障害の重症度分類、口腔機能評価には口腔機能低下症の精密検査項目を使用し、栄養評価の指標は簡易栄養状態評価票(MNA-SF)を用いた。エネルギー、たんぱく質および水分摂取量は問診時の聞き取りまたは自記式食事記録より算出した。(本研究は倫理委員会の承認を受け、インフォームドコンセントはオプトアウトにより実施した。)【結果】 摂食・嚥下障害の重症度分類において「誤嚥あり」の群の方が「誤嚥なし」の群よりもMNA-SFの栄養評価で「低栄養」となる割合が高い傾向が認められた。また、口腔機能評価のうち舌口唇運動機能および舌圧は栄養評価と関連することが認められた。栄養指導内容は栄養評価と関連しており、エネルギー摂取量が必要量より少ない患者に対しては栄養補助食品についての栄養指導を行っていた。【結論】 摂食嚥下機能および口腔機能は栄養状態と関連していることが認められた。また、管理栄養士は栄養評価に基づき、摂取栄養量を増加させるための具体的な栄養指導を行っていることが確認された。