歯科外来患者における口腔機能と栄養状態との関連について明らかにする目的で、摂食嚥下障害を専門とするクリニックに外来受診した65歳以上の初診患者のうち、口腔機能評価および栄養状態の評価を行った患者131名を対象として検討を行った。その結果、舌圧、ODK,伵合力は低栄養リスクに伴い有意な低値を示し、また、SMI と舌圧に有意な相関が認められた。これらの結果から、口腔機能と栄養状態および骨格筋量には一定の関連があることが示された。口腔機能低下の診断に加えて低栄養のリスクを評価し、重症化予防と栄養状態の改善を見据えた適切な介入を検討することが今後の課題である。
担当分:研究の企画、解析の検討
共同発表者:尾関麻衣子, 平澤玲子, 冨岡孝成 , 市川陽子, 有友たかね, 田中祐子, 戸原雄, 田村文誉, 菊谷武