配慮が必要な子が友の中で生き生きと生活するために(12)
日本保育学会第71回大会(オンライン開催)
幼稚園における実践にて、保育者Sが、4月当初、関わりに戸惑いを感じていた一人の子(Y児)と関係を築くことによって気持ちが通じ合った事を契機に、運動会でY児が配慮を必要とするR児に思いを向ける事に繋がっていった。Y児の思いが周囲の子どもたちに繋がりR児もそれに呼応するような姿を見せ、結果的に、お互いの気持ちを感じ合うような事例となった。さまざまな葛藤を抱えながら展開した保育を振り返り、保育者と子どもの“向き合う”ことから、仲間の繋がりが作られてゆく過程を検討した。