ある保育所の生活を,4名の障害幼児に焦点を当てつつ,参加観察を行った。その結果,4名の子どもたちが,主体的に生き生きと活動している様子がうかがえた。その要因には,①この保育所では,保育所全体および保育士が,4名の子どもたちの関心・意欲・態度等に,具体的な活動を通して,総合的に対応しようとする姿勢が認められ,加えて,②その保育姿勢に基づいて設定された保育内容・活動および環境の適切さがうかがえた。さらに上記の内容を踏まえて,障害幼児を含む保育における,生活づくりおよび状況づくりについて,考察を加えた。本研究では,代表者となり,調査・執筆を行い,著者の監修を得た。(広瀬由紀,太田俊己)【査読有】