受益表現の誤用と訂正フィードバックに対する中上級日本語学習者の反応―リキャストと自己訂正を促す介入の比較―　（査読付）

日本語教育、　日本語教育学会

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本稿は、受益表現の誤用を対象に、自然な言い直しを与える「リキャスト」と教師が正用を提示せずに自己訂正を促すフィードバックを、対象者の反応に着目して記述した。その結果、誤用が受益補助動詞か格助詞かによって、2つの手法から異なる反応が見られた。リキャストは、誤用が発話の末尾かどうかによって効果が異なる可能性があり、自己訂正を促す介入は、文全体の意味に関わる誤用に対して効果的に作用する可能性があると報告した。