異文化接触を伴うキャリア教育となる海外インターンシップが、大学生のキャリア発達にどのような影響を及ぼしているのか、海外インターンシップの参加学生に対してPAC分析を行い検討した。学年・暦年齢があがることによる自己と他者との関係性からみるアイデンティティ形成の心理的要因に対して海外の職場文化の社会的要因が影響を与えることにより日本文化とは異なるコミュニケーションの矛盾が発生し、自己理解を促していると考えられた。そして日本の就職活動日程の社会的要因は、学生の時間的展望と照らし合わせ心理的要因を変化させ、キャリア自己概念を発達させるものと考察された。