長期海外インターンシップ参加学生のオンラインコミュニケーションにおける用途の変化と居場所の拡大

日本質的心理学会「質的心理学研究」

20号(Special)

東南アジアでの長期海外インターンシップに参加した学生のオンラインコミュニケーションにおける用途と目的の変化を検討した。オンラインコミュニケーションの対象者は学生・家族から社会人・外国人へと広がり、新しいコミュニティに入るためにその文化へ適応する努力をしていた。連絡手段から共同目標を達成するコミュニケーションへ変化した。学生はオンラインで日本のコミュニティとつながり、居場所を確保した上で新しい環境にて挑戦をし、帰国後は大学へスムーズに戻ることができていた。ただし対面コミュニケーションで不安を持つ学生はオンラインにおいても不安を持つため、インターンシップ業務内容の配慮の必要性が示唆された。