海外インターンシップが大学生のキャリア発達に与える影響―PAC分析による意味づけの検討ー
明治大学大学院「情報コミュニケーション学研究論集」
21号
2年生春季休暇と3年生夏季休暇に参加した学生4名を対象に、海外インターンシップの学生にとっての意味と課題を検討した。2年生は異国で出会った人々の影響を受けたことでキャリアの展望が広がり、帰国後の就職活動が活発化した。3年生は学部の専門性を活かした業務を実践し、異国の職場で出会った人々の影響を受けてキャリアが焦点化した。両者の違いには、キャリア選択のレディネスにおける時間的展望が影響していた。課題は3年生の就職活動との葛藤とキャリア焦点化後の職業選択の偏りへの対応が示唆された。