コロナ禍を経てサイバー空間と融合する時代の人材育成に有効とされている異文化接触を伴うキャリア教育が大学生のキャリア発達にどのような影響を及ぼしているのか、異文化アジリティに着目して検討した。キャリア選択のレディネス、社会・文化的役割自己概念、キャリアの成熟への影響を与えることが示された。またホスト国で身につけた新たな社会・文化的役割を演じ続け、キャリアを発達させるサイバー空間が確認された。オンライン海外インターンシップでは、「キャリアの成熟」からフィジカル空間と同様の効果が期待されることが示され、オンライン環境と相手国の文化がキャリア発達に影響を与えることが示唆された。