生体物質相互作用解析装置を用いた大豆7Sグロブリンとカルボキシル基との相互作用の解析―カルボキシレートタイプ陽イオン交換樹脂を用いたタンパク質の脱アミド化の機構解明のために

日本食品工学会誌，13 (4), 117-125

カルボキシレートタイプ陽イオン交換樹脂によるタンパク質の脱アミド化の機構を解明するために，表面プラズモン共鳴（SPR）法を用いて大豆7Sグロブリンとカルボキシル基の相互作用の解析を行った．脱アミド化レベル，親和性ともに，Naイオン濃度が低いほど高く，pHについては6.0 で最大だった．大豆7Sグロブリンの脱アミド化は，アスパラギンやグルタミンのアミド基とイオン交換樹脂のカルボキシル基との相互作用の結果起こると考えられた．著者：伊地知南，清水詩織，中西良博，佐藤典，池田真理子，中野一輝，赤尾真，熊谷仁，熊谷日登美