「印象派の造形表現における自己相似性 ―フラクタル幾何学の特性によるデザイン分析―」
形の文化会、『形の文化研究』第7号 pp. 39-48
本論文では、印象派の造形表現におけるフラクタル幾何学の自己相似性を検証し、当時ジャポニスムとして影響を与えた日本美術のデザイン性と比較しながら印象派絵画のフラクタル性を明らかにした。自然形体や現象に見られる種々のスケールをもつ自己相似的な造形性が、美術作品を解釈するひとつの視覚言語として新しい価値観を提示できる可能性を示した。