共立女子大学の教職に関する科目「教職入門」(半期,1・2年次開講)では,学校現場の抱える問題の一つとして,児童・生徒のソーシャル・スキルの低下を取り上げた。昨今の児童・生徒の質の変化を受けて,現場の教師には,児童・生徒の問題に即時的かつ適切に対応する教育実践力が求められている。そこでこの科目では,ソーシャル・スキルに関する理論学習の後に,履修生に実際にソーシャル・スキル・トレーニングを体験させ,シェアリングとディスカッションを行う形式をとった。このような体験は履修生自身のソーシャル・スキルの向上にも役立ったと考えられる。