過去の食卓状況が現在の食行動に及ぼす影響について ~母親の養育態度や食事作りの態度との関連を中心に~ (筆頭論文)
「共立女子大学家政学部紀要」
第50号
過去の食卓状況が現在の食行動に及ぼす影響を明確にするため,大学生男女を対象に調査を行った。分析の結果,食事作りの態度や食卓状況が,成長後の大学生現在の食行動にも影響を及ぼすことが明らかとなった。愛情のある養育態度を示す母親は,手作りの料理を重視し,子どもの好みを取り入れて料理に工夫を加えていると考えられる。反対に,統制的な養育態度をもつ母親は,食事に関する躾が厳しくなるため,子どもの食事強迫につながると思われる。共著者:安藤嘉奈子・山田瑞恵。