田中淑江 長谷川紗織 宮武恵子 田中担当1、2、3、4、6
現代の卒業式に見る袴姿は、従来の伝統的な着装姿から華やかに変化した。その袴姿の変化の時期とその要因がどこにあるかを明らかにすることが目的である。結果は2000年代には袴下の着物が従来の色無地から小紋、振袖への変化した。この要因は袴レンタルや袴レンタル業者の影響、学生の和服に対する知識の低下があげられる。さらにアパレル産業の変革によりファッションを手軽に入手でき楽しめるようになり選択肢が広がった。その感覚と同じように学生は卒業式の袴姿をファッションの延長と考え個性を表現する場の1つとして捉えるようになったことが明らかとなった。今後、教育現場では守るべき従来の和装文化と和服の装いの可能性について若い世代に伝える必要がある。