木下伊規子、鳥飼陽子、田村明、横川博英、井上修二
若年女性を対象に筋蛋白質崩壊指標としての3-メチルヒスチジン(3-MH)の排泄量を測定し、運動鍛錬者の筋蛋白質代謝特性を検討した。対象者は14名の女子大学生で、運動部所属の7名を鍛錬者群、運動部非所属の7名を非鍛錬者群とした。鍛錬者群は非鍛錬者群と比較して、1)3-MH排泄量は有意に高値(p<0.05)を示した。2)CRとLBMはやや高値であったが有意差は見られなかった。3)尿素窒素排泄量と窒素出納にはほとんど差がなかった。5)LBMあたりの3-MH排泄量は有意に高値(p<0.05)を示した。運動鍛錬者では筋蛋白質代謝回転が亢進し、これが筋肉肥大に寄与していることが示唆された。