木下伊規子、田村明、奈良誠人、鳥飼陽子、加藤達雄、井上修二
糖尿病ラットに与える運動負荷の影 響を筋蛋白質分解の指標とされている3-methylhistidine(3-MH)を用 いて検討した。実験群はコントロールラット群(C)、コントロールラット運動群(Cex)、STZ糖尿病ラット(STZを30mg/kgBW投与)群(STZ)、糖尿病ラット運動群(STZex)の4群とし、運動内容はwheelによる自発性運動を12時間行った。血中GOT、LDH、3-MHはCと比較してSTZ、STZexで有意に上昇した。血中インスリン濃度はSTZexで有意に減少した。尿中3-MH排泄量はCとCex間では有意な差はみられなかったが、CとSTZ、STZex、STZとSTZex間で有意な上昇がみられた。