木下伊規子、田村朝子
学内実習にて学生が作成した給食献立についてABC分析を行い、使用食品の純使用量ならびに使用回数などを検討し、献立内容の実態を把握し明らかにすることを目的とした。方法として、K女子大学の学内実習で作成したそれぞれの実施献立表を資料とし、使用食品の純使用量ならびに使用回数、食品群ごとの純使用量ならびに使用回数を算出しABC分析を行った。また、献立の調理様式を主菜から判断し和食・洋食・中華に分類し、さらにその料理における主要な調理操作を一つ挙げ、これを調理方法として集計した。結果は、使用食品の純使用量は、米、じゃがいも、牛乳、玉ねぎの4つが上位だった。使用回数が最も多かったのは塩であった。食品群別の変化は、いずれの年度も調味料及び香辛料類、野菜類、穀類の出現率が高値を示した。食品群別の純使用量の変化は、どの年度も野菜類、穀類、肉類の順で多かった。調理様式は、各年度ともに和食が一番多かった。主要調理操作は、どの年度も「焼く」が多かった。