木下伊規子、田村明、加藤達雄、宮崎桂介、早澤宏紀
筋肉運動時に牛乳カゼイン酵素分解物(ペプチド)を補給すると筋タンパク質の分解が抑制されるか否かを、尿中3-methy1histidine(3-MH)排泄量ならびに筋痛を指標に検討した。健常女子学生を対象とし、実験期間中は除肉食を摂取した。被検者2つのグループに分け、運動負荷前後にペプチドを摂取するグループ(A群)とブラゼボを摂取するグループ(B群)とした。実験期間中の尿3-MHの排泄量は、除肉食を摂取しているにもかかわらず、運動負荷前でもかなりの変動が見られた。また、運動負荷日の尿中3-MHは他の日に比べて低値であり、運動負荷後 も著しい上昇は認められなかった。