木下伊規子、田村明、加藤達雄
筋タンパク質分解の指標として
3- methy1histidine(3-MH)排泄量が用いられているが、骨格筋に分解が促進される運動負荷や、3-MHとその同族体を多量に含む肉類摂取が、尿中3-MH排泄量にどのような影響を及ぼすかを検討した。運動負荷前後では、尿中3-MH排泄量に顕著な増減は認められず、今回の運動強度(1RMの70~75%の強度で各10回を1セットとし、5セット)では、尿中3-MH排泄量は増加しなかった。食事中の3-MH排泄量は、摂取時間4時間から6時間後に最も多く排泄され、その後は漸減し、2日後には摂取した3-MHはほとんどが排泄された。