岸田泰子、ケニヨン充子、美里久美子、佐藤美保、村上康子、遠藤香、川上雅子
※川上は、プロジェクト研究・共同科目担当の一員としての位置のみ
目的:女子大学生の月経状況やセルフケア行動に関する実態を調査し、看護介入のための基礎資料とする。
方法:A女子大学において、在籍する全員を対象としてウェブ調査を実施した。大学のウェブシステムを利用して、5,339人に調査依頼をした。本研究実施に際し、研究者の所属施設で研究倫理審査を受けた。
結果:1,499名から回答が得られた(有効回答率28.1%)。月経に関しては、周期異常のあるもの381名(25.4%)、日常生活に支障があるもの411名(28.4%)であった。月経時の身体症状では下腹部痛が最も多く1,070名(71.3%)であった。月経時の対処方法は横になる・休むが最も多く798名(53.2%)であった。
考察:月経異常を有するもの、月経症状が日常生活に支障のあるもの、いずれも4分の1程度存在していることから、月経状況を整えるためのセルフケアができる知識やケアの方法について教育的介入を行う必要性が示唆された。