日中米における教育と社会の連関に対する学際的視点-政治文化、経済・社会構造、社会意識が教育理念をどのように規定するか-
共立女子大学総合文化研究所紀要第17号
谷中寿子、汪婉、細野豊樹、川上雅子 教育は国家のあり方と密接な関係にあり、政治的指向が教育理念やシステムを規定することから、その社会的要因を4つの事例の分析を通じて検証した。その際、異なる地域及び異なる時代の文化的コンテクストの差異が大きい事例を比較することによって、地域横断、時代区分横断で見られる社会的要因のパターンや共通項の普遍性を抽出せると予測し、ウイルソンモデルによる理論化を試みた。川上はIV節「日本の家庭科教育におけるジェンダー観」と「おわりに」を執筆した。