清水秀夫・大友厚希
特別の教科道徳の指導では、児童が直面する様々な状況の中で、自分はどうすべきか、自分に何ができるかを判断するとともに、そのことを実行する手立てを考え、実践できるようにしていくことが求められている。本研究では、小学校第1学年の内容項目「国や郷土を愛する態度」の指導において、問題解決的な授業を構想した。児童の実態に合わせた読み物資料の改作、中心発問の吟味、役割演技の設定等を手立てとして取り入れ、実践を通してその効果を検証した。本実践における児童の姿から、これらの手立てが道徳的実践力を高める上で有効であることが示唆された。