『明治時代における歌舞伎陰囃子の研究―近代化と古典化』
コンテンツワークス(東京芸術大学博士論文ライブラリー)全371頁
西洋文化の流入と近代化に伴い、歌舞伎陰囃子(音楽演出)に生じた変化を分析。研究史から問題の所在を明らかにした上で、資料(付帳)調査の結果を示し、音楽分析を行った。分析から、明治後期以降の歌舞伎の伝統芸能化の中に音楽演出を位置づけ、古典化の様相としての音楽演出の定型化、定型に現れる近代の影響を指摘した。