『黒御簾音楽にみる歌舞伎の近代―囃子付帳を読み解く』
雄山閣・全286頁
博士論文(上記2)を大幅に改訂。歌舞伎の黒御簾音楽(陰囃子と同義)を通して、西洋文化の流入により生じた歌舞伎の変化、またそれに伴う歌舞伎の近代化の様相を探った。分析の結果、新時代を反映した斬新な挑戦と、芸の継承による古典の創出という、近代歌舞伎の二つのベクトルを描き出した。