培養ヒト血管内皮細胞を用いて、糖尿病性血管障害における原因物質と防御因子についての検討を行った。メチルグリオキサールは、1.0 mM以下で障害性を示さないとするこれまでの報告とは異なり、本研究では0.5 mMで充分な毒性を示した。しかし0.2mMでは生存率が劇的に復活し、これは細胞内グルタチオン濃度が上昇していることに起因する可能性がある。ミリセチンは糖尿病性血管障害の防御因子になりうる可能性が示された。 発表者:三田寺里美、国藤幸奈、黒澤奈央、荘司綾香、堀江隼人、深津(佐々木)佳世子
(応募者の指導のもと、深津研究室のゼミ生たちが発表)