過酸化水素は酸化ストレスにおける中心物質であると考えられる。動物細胞において、過酸化水素はグルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)とカタラーゼによって消去されることが知られているが、いずれも生細胞における実際の活性を測定することは困難でこれまでに報告もほとんどなかった。本研究では、新しい手法で生きたHUVECの過酸化水素消去速度を解析し、生細胞におけるGPx活性・カタラーゼ活性を測定することに成功した。また、グルタチオン還元酵素が過酸化水素消去反応の律速となっている可能性を示した。 共著者:Sasaki K, Bannai S, Makino N