培養血管内皮細胞における高グルコース毒性の発現機構【査読付】
日本臨床分子医学会会誌
我々が作製した高グルコース毒性感受性の継代培養ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を用いて,高グルコースによる細胞障害の機序を探った。鉄によって酸化反応は促進され,そのことがグルタチオンの糖化も含め,血管障害に重要である可能性が示された。細胞の高グルコース毒性発現には,鉄と高グルコースの共存が原因の一つであり,それには糖化反応を介した抗酸化能低下が関与する可能性が示された。共著者:佐々木佳世子,相良順一,坂内四郎,牧野誠夫