哺乳類細胞を用いて,過酸化水素消去の代謝モデルを構築した。実験データを元に酵素の反応速度を計算してモデルを立ち上げた。このモデルを用いたシミュレーションを,培養細胞を用いた実際の実験データと比較,透過速度の値がよく再現されることがわかった。繊維芽細胞と静脈内皮細胞の細胞膜とペルオキシソームの膜では透過速度がほぼ同じであることが分かった。これにより,膜透過性が過酸化水素消去におけるひとつの律速因子であることが示唆された。このモデルを用いて,代謝系の律速酵素について調べた。
共著者:Makino N, Sasaki K, Hashida K, Sakakura Y.