東京都千代田区在住者のアドバンスケアプランニング(以下、ACP)に関係する体験とACPへの関心、実施状況の実態把握を行うことを目的に、30歳以上の男女の千代田区在住者209名、千代田区以外の特別区在住者208名を対象者にWeb調査を行った。結果、千代田区:男性124名、女性85名、千代田区以外:男性104名、女性104名の回答が得られた。千代田区及び千代田区以外で有意な差が認められた項目は少ない一方、千代田区は厚生労働省「人生の最終段階における医療に関する意識調査報告書 平成30年3月」の20歳以上男女データと比較し、身近な人の死に心残りがある割合(全国42.5%)が顕著に高い一方、人生の最終段階における医療・療養について実際に話し合っている割合(全国39.5%)が低いことから、ACP普及啓発の必要性が高いと考えられた。