学術論文

基本情報

氏名 大川 洋史
氏名(カナ) オオカワ ヒロフミ
氏名(英語) Okawa Hirofumi
所属 大学 ビジネス
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

発行又は発表の年月

2008/11

学術論文名

M&Aにおける文化変容モデル:Agent-basedシミュレーションによる検討(査読無)

単著・共著の別

共著

発行雑誌等又は発表学会等の名称

(MMRC Discussion Paper Series No.242) 東京大学ものづくり経営研究センター

開始ページ

終了ページ

概要

[著者]
稲水伸行・大川洋史(共同研究のため本人担当分抽出不可。ただし、役割分担については以下に記載。)
[説明]
Nahavandi and Malekzadeh(1988)の文化変容モデルをコンピューター・シミュレーションで検討。Agent-basedシミュレーションのルール策定については本人と稲水の共同作業であるが、シミュレーション調査については稲水が行った。
複数文化が接触する契機の一つとして重要なのがM&A(企業の合併・買収)であるが、接触後にどのようにそれら複数文化が変化するのかを、先行研究では「文化変容モデル(Berryモデル)」を用いて説明しようとするものが複数見られる。これらに共通するのは、接触する文化が2種類だと仮定した場合、双方に「統合」「分離」「同化」「失文化」の4種類のモードが存在するという観点である。
本稿ではその観点に則り、4種類のモードを「分離志向」と「同化志向」というシミュレーションのルールの組み合わせとして端的に表現し、それぞれのモードをもつ2者が一定時間後どのような構成となるのかを実験した。その結果、お互いのモードが一致していた場合でも、アウトカムとしての構成は創発的なものになりやすいことが分かった。特に、(1)個人の文化変容モードが「統合」から「分離志向」が少し高くすると、組織全体では鮮明な「多極化」が生じる (2)個人の文化変容モードが「同化」のとき、密集していないと「多極化」が生じる (3)個人の文化変容モードが「失文化」のとき、安定して「均一化」する、という3点は特徴的な結果であった。