[著者]
高橋伸夫・新宅純二郎・大川洋史(共同研究のため本人担当部分抽出不可。ただし、役割分担については以下に記載。)
[説明]
Christensen and Bower (1996) のFigure 2およびChristensen (1993) のFigure 5を批判的に検討した。現在、これらの図は「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」としてよく知られているChristensenのコンセプトの根拠をなすものとされている。しかしながら、これらの図は同じハードウェアの性能進化を示すトラジェクトリでありながら複数の点で齟齬や誤りが存在することを明らかにした。
当初、大学院講義にて本人がChristensen and Bower (1996) のFigure 2とChristensen (1993) のFigure 5における「技術的トラジェクトリ」の曖昧さを指摘し、これを高橋が中心となり本人と論文化した。新宅は執筆に際し、本稿の背景となるハードウェアとその業界に関する重要な知見を提供した。