[著者]
高橋伸夫・大川洋史・稲水伸行(共同研究のため本人担当部分抽出不可。ただし、役割分担については以下に記載。)
[説明]
高橋(1997)の「未来傾斜原理」という日本企業における意思決定の原理に関する仮説を追試によって検証しながら、大規模な組織変革を乗り越える企業の従業員性向の変化を経時的に明らかにした。
筆者達全員がこの一連の調査に携わり、統計処理は本人が行った。論文執筆は高橋の草稿をベースに共同で行った。
本稿は、高橋(1997)の「未来傾斜原理」に関する各指標についてX社を対象に追試を行ったところ、先行研究とは無矛盾の結果を得ることができた。さらに、大規模な変化を経験する組織は、従業員の性向も急激に変化するが、変化に伴う施策が適切であれば、従業員間の変化も速やかに沈静化し改善することを明らかにした。