先行研究においては、タイでの日本食消費のほとんどが、日本食レストランでの「外食」であったが、最近のエスグラフィー調査により、中産階級以上のタイ人が日本食の総菜や寿司を家に持ち帰って食べる「中食」が始まっていることが分かった。この発表では、タイにおける日本食の受容について、先行研究を含めた経年的変遷の分析および経営スタイルをスキームとした日本食レストランの分析を行い、さらに近年の日本食の「中食」の動向調査の調査結果を報告している。また、先行研究における経年的分析に、新しく「外食」、「中食」、「内食」という概念を加えることで、日本食の消費の変化を4つのステージに分けて分析を行った。