この講演は、心臓リハビリテーション教育コースの一環として開催された。その中で、今後の心臓リハビリテーションを考えていく上では、従来言われてきたコンプライアンスだけではなく、患者がより能動的に治療に取り組んでいくという意味をもつアドヒアランスを考慮に入れる必要があることを提言した。また、従来の研究結果から、アドヒアランスを高めるための関わりとしては、①系統的で継続的なサポート、②対象者との双方向的な関わり、③対象者の生活そのものに注目すること、④肯定的なフィードバックが必要であることが明らかとなった。